Return-Path: Delivered-To: apmail-httpd-cvs-archive@httpd.apache.org Received: (qmail 57740 invoked by uid 500); 30 Jul 2002 07:57:09 -0000 Mailing-List: contact cvs-help@httpd.apache.org; run by ezmlm Precedence: bulk Reply-To: dev@httpd.apache.org list-help: list-unsubscribe: list-post: Delivered-To: mailing list cvs@httpd.apache.org Received: (qmail 57727 invoked by uid 500); 30 Jul 2002 07:57:09 -0000 Delivered-To: apmail-httpd-2.0-cvs@apache.org Date: 30 Jul 2002 07:57:08 -0000 Message-ID: <20020730075708.28030.qmail@icarus.apache.org> From: yoshiki@apache.org To: httpd-2.0-cvs@apache.org Subject: cvs commit: httpd-2.0/docs/manual/mod mod_access.xml.ja mod_dir.xml.ja mod_env.xml.ja mod_so.xml.ja X-Spam-Rating: daedalus.apache.org 1.6.2 0/1000/N yoshiki 2002/07/30 00:57:08 Added: docs/manual/mod mod_access.xml.ja mod_dir.xml.ja mod_env.xml.ja mod_so.xml.ja Log: New Japanese translations. Forward port from 1.3. Revision Changes Path 1.1 httpd-2.0/docs/manual/mod/mod_access.xml.ja Index: mod_access.xml.ja =================================================================== mod_access クライアントのホスト名、IP アドレス、その他のクライアント のリクエストの特徴に基づいたアクセス制御機能を提供する Base mod_access.c access_module

mod_access により提供されるディレクティブはサーバの特定の部分への アクセスを制御するために Directory, Files, Location.htaccess ファイルで使用されます。クライアントのホスト名、IP アドレスや 環境変数として取得された、その他のリクエストの特徴に基づいて アクセス制御を行なうことができます。AllowDeny ディレクティブは どのようなクライアントにアクセスを 許可する、しないかを指定するために使用されます。一方、 Order ディレクティブは デフォルトのアクセス状態と、 Allow ディレクティブと Deny ディレクティブとのお互いへの影響の仕方を設定します。

ホストによるアクセス制限とパスワードによる認証を同時に 行なうことが可能です。その場合、その二つの制限の関係を指定するために Satisfy ディレクティブを使用します。

一般的には、アクセス制限ディレクティブはすべてのアクセスメソッド (GET, PUT, POST など) に適用されます。そして、ほとんどの場合これが望ましい動作です。 しかし、Limit セクションの中にディレクティブを書くことで、 一部のメソッドにのみ制限をかけることもできます。

Satisfy Require Allow サーバのある領域にアクセスできるホストを制御する Allow from all|host|env=env-variable [host|env=env-variable] ... ディレクトリ.htaccess Limit

Allow ディレクティブはどのホストが サーバのある領域をアクセスできるかに影響を与えます。 アクセスはホスト名、IP アドレス、IP アドレスの範囲や、 環境変数として取得された、その他のクライアントのリクエストの 特徴によって制御することができます。

このディレクティブの最初の引数は常に from です。 それに続く引数は三つの違った形式があります。Allow from all が指定されていれば、すべてのホストにアクセスを許可し、 アクセス制限は下で説明されているように、 Deny ディレクティブと Order ディレクティブの設定で決まります。 特定のホストやホスト群にのみサーバへのアクセスを許可するためには、 以下のどれかの形式で host を指定することができます:

ドメイン名 (の一部)
例: Allow from apache.org
この文字列に合うか、これで終わる名前のホストのアクセスが許可されます。 各部分が完全に合うものだけに適用されますので、上の例は foo.apache.org にはマッチしますが、 fooapache.org にはマッチしません。 この設定をすると、サーバは HostnameLookups の設定に関わらず、クライアントの IP アドレスに対して DNS の逆引きを行ないます。
完全な IP アドレス
例: Allow from 10.1.2.3
アクセスを許可する IP アドレスです。
IP アドレスの一部
例: Allow from 10.1
サブネットの制限用の、IP アドレスの最初の一つから三つまでのバイトです。
ネットワーク/ネットマスク の対
例: Allow from 10.1.0.0/255.255.0.0
ネットワーク a.b.c.d とネットマスク w.x.y.z です。 より細粒度のサブネット制限用です。
ネットワーク/nnn CIDR 指定
例: Allow from 10.1.0.0/16
ネットマスクが nnn の上位ビットが 1 となっているものからなること以外は前のものと同じです。

注: 最後の三つの例はまったく同じホストに合います。

IPv6 アドレスと IPv6 のサブネットは以下のように指定できます:

Allow from fe80::a00:20ff:fea7:ccea
Allow from fe80::a00:20ff:fea7:ccea/10

Allow ディレクティブの引数の三つ目の形式は、 環境変数 の存在によりアクセスの制御を行なえるようにするものです。 Allow from env=variablename が指定されていると、環境変数 variablename が存在した場合にリクエストはアクセスを許可されます。サーバは mod_setenvif のディレクティブにより、クライアントのリクエスト の特徴に基づいて柔軟に環境変数を設定する機能を提供します。 ですから、このディレクティブはクライアントの User-Agent (ブラウザの種類)、Referer や他の HTTP リクエストのヘッダフィールドなどに基づいて アクセス許可をするために使うことができます。

例: SetEnvIf User-Agent ^KnockKnock/2.0 let_me_in
<Directory /docroot>
   Order Deny,Allow
   Deny from all
   Allow from env=let_me_in
</Directory>

この場合、user-agent の文字列が KnockKnock/2.0 で始まるブラウザのみがアクセスを許可され、 他のものはアクセスを拒否されます。

Deny サーバがアクセスを拒否するホストを制御する Deny from all|host|env=env-variable [host|env=env-variable] ... ディレクトリ.htaccess Limit

このディレクティブはホスト名、IP アドレス、環境変数に基づいてサーバへのアクセスを制限します。 Deny ディレクティブの引数は Allow ディレクティブとまったく同じです。

Order デフォルトのアクセス可能な状態と、AllowDeny が評価される順番を制御する Order ordering Order Deny,Allow ディレクトリ.htaccess Limit

Order ディレクティブはデフォルトのアクセスの状態と Allow ディレクティブと Deny ディレクティブが評価される順番を制御します。 Ordering は以下のどれかです。

Deny,Allow
Deny ディレクティブが Allow ディレクティブの前に評価されます。 アクセスはデフォルトで許可されます。Deny ディレクティブに合わないか、Allow ディレクティブに合うクライアントはアクセスを許可されます。
Allow,Deny
Allow ディレクティブが Deny ディレクティブの前に評価されます。 アクセスはデフォルトで拒否されます。Allow ディレクティブに合わないか、Deny ディレクティブに合うクライアントはアクセスを拒否されます。
Mutual-failure
Allow のリストに現れて、 Deny のリストに現れないホストのみがアクセスを許可されます。 この順番付けは Order Allow,Deny と同じ効果を持ち、 その設定の方が好ましいために非推奨となっています。

キーワードはコンマで分離することだけが可能です。 間に空白があってはいけません。どの場合でも、AllowDeny 文は 全て評価されるということに注意してください。

以下の例では、apache.org ドメインのすべてのホストはアクセスを許可されます。 他のすべてのホストはアクセスを拒否されます。

Order Deny,Allow
Deny from all
Allow from apache.org

次の例では、foo.apache.org サブドメインにあるホスト以外の、 apache.org ドメインのすべてのホストがアクセスを許可されます。 apache.org ドメインでないホストは、デフォルトの状態がアクセス拒否のため、 サーバへのアクセスを拒否されます。

Order Allow,Deny
Allow from apache.org
Deny from foo.apache.org

一方、上の例の OrderDeny,Allow に変わっていれば、すべのホストにアクセスが許可されます。 これは、設定ファイル中の実際の順番に関わらず、 Allow from apache.org が最後に評価されて、 Deny from foo.apache.org を上書きするからです。 apache.org ドメインにないホストも、デフォルトの状態が allow に変化するために、アクセスを許可されます。

Order ディレクティブはデフォルトのアクセスの状態に影響を与えるので、 Allow ディレクティブと Deny ディレクティブが無くても、サーバのアクセスに影響を与えることができます。 たとえば、

<Directory /www>
  Order Allow,Deny
</Directory>

はデフォルトのアクセス状態が deny になるため、 /www ディレクトリへのすべてのアクセスを拒否します。

Order ディレクティブはサーバの設定処理の各段階でだけ アクセスディレクティブの処理の順番を変更します。これは、たとえば、 Order ディレクティブの設定に関わらず、 Location セクションの Allow ディレクティブや Deny ディレクティブは、 Directory セクションや .htaccess ファイルの Allow ディレクティブや Deny ディレクティブよりも常に後に評価されるということを意味します。 設定セクションのマージの詳細については、 Directory,Location, Files セクションの動作方法 を参照してください。

1.1 httpd-2.0/docs/manual/mod/mod_dir.xml.ja Index: mod_dir.xml.ja =================================================================== mod_dir 「最後のスラッシュ」のリダイレクトと、ディレクトリの インデックスファイルを扱う機能を提供する Base mod_dir.c dir_module

ディレクトリインデックスは、次の二つのうちどちらかが利用されます:

  • 一つ目は、ユーザが作成したファイルを用いるもので、通常 index.html というファイル名を使います。このファイル名は、 DirectoryIndex ディレクティブで 指定することができます。この機能は mod_dir モジュールで提供されます。
  • もう一つの方法は、 サーバによって自動的に生成されるディレクトリリストを用いる場合です。 この機能は、mod_autoindex モジュールにより提供されます。

自動的なインデックス生成機能を削除 (もしくは交換) できるように、この二つの機能は分離されています。

なお http://servername/foo/dirname という URL へのリクエストがあった際に、dirname というディレクトリがあれば、「最後にスラッシュをつけた形」の URL へのリダイレクトを送出します。 ディレクトリへのアクセスはスラッシュで終わっている必要があり、 mod_dir は、http://servername/foo/dirname/ へのリダイレクトを送出することになります。

DirectoryIndex クライアントがディレクトリをリクエストしたときに調べる リソースのリスト DirectoryIndex local-url [local-url] ... DirectoryIndex index.html サーバ設定ファイル バーチャルホスト ディレクトリ .htaccess Indexes

クライアントが、ディレクトリ名の最後に「/」 を指定してディレクトリインデックスを要求する場合に探すリソースのリストを DirectoryIndex ディレクティブで設定します。 Local-url は、リクエストされたディレクトリに対応する、サーバ上のドキュメントの (% エンコードされた) URL で、普通はディレクトリ中のファイルの名前です。 複数の URL が設定された場合には、最初に見つかったものを返します。 それらが見つからず、Indexes オプションがセットされている場合、ディレクトリのリストを生成します。

DirectoryIndex index.html

http://myserver/docs/ へのアクセスがあり、 http://myserver/docs/index.html が存在すれば、この URL が返されます。 もし存在しなければ、ディレクトリのリストが返されます。

注: ドキュメントが同じディレクトリ内に存在するは必要ありません。

DirectoryIndex index.html index.txt /cgi-bin/index.pl

とした場合、index.htmlindex.txt のどちらもディレクトリ内に存在しない場合、CGI スクリプト /cgi-bin/index.pl が実行されます。

1.1 httpd-2.0/docs/manual/mod/mod_env.xml.ja Index: mod_env.xml.ja =================================================================== mod_env CGI スクリプト及び SSI ページに渡される環境変数を変更する機能を提供する Base mod_env.c env_module

このモジュールにより CGI スクリプトと SSI ページに適用される環境変数を制御することができるようになります。 環境変数は httpd プロセスを起動したシェルから渡されます。また、 設定ファイルで環境変数を設定したり、削除したりすることができます。

環境変数 PassEnv シェルからの環境変数を渡す PassEnv env-variable [env-variable] ... サーバ設定ファイルバーチャルホスト ディレクトリ.htaccess FileInfo

httpd プロセスを起動したシェルの環境から CGI スクリプトと SSI ページに渡す環境変数を一つ以上指定します。例:

PassEnv LD_LIBRARY_PATH
SetEnv 環境変数を設定する SetEnv env-variable value サーバ設定ファイルバーチャルホスト ディレクトリ.htaccess FileInfo

環境変数を設定し、それを CGI スクリプトと SSI ページに渡すようにします。例:

SetEnv SPECIAL_PATH /foo/bin
UnsetEnv 環境から変数を取り除く UnsetEnv env-variable [env-variable] ... サーバ設定ファイルバーチャルホスト ディレクトリ.htaccess FileInfo

CGI スクリプトと SSI ページに渡される環境変数から指定された環境変数を取り除きます。例:

UnsetEnv LD_LIBRARY_PATH
1.1 httpd-2.0/docs/manual/mod/mod_so.xml.ja Index: mod_so.xml.ja =================================================================== mod_so 起動時や再起動時に実行コードとモジュールをサーバにロードする Base (Windows); Optional (Unix) mod_so.c so_module

いくつかのオペレーティングシステムでは、サーバの再コンパイルをする代わりに、 このモジュールを使用して 動的共有オブジェクト (DSO) 機構により、実行時に Apache にモジュールを読み込ませることが できます。

Unix 上では、読み込まれるコードは通常は共有オブジェクトファイル (普通 .so という拡張子が付いています) からです。 Windows 上ではこのモジュールの拡張子は .so.dll です。

警告

Apache 1.3 のモジュールを直接 Apache 2.0 で使うことはできません ― モジュールは Apache 2.0 用に動的にロードされるか、 直接組み込まれるために修正されなければなりません。

Windows 用のロード可能なモジュールを作成する

Apache 1.3.15 と 2.0 とで Windows のモジュール名の形式は変更されました ― モジュールは mod_foo.so という名前になりました。

まだ mod_so で ApacheModuleFoo.dll という名前のモジュールも ロードされますが、新しい名前の付け方を使う方が好まれます。モジュールを 2.0 用に移植しているのであれば、2.0 の習慣に合うように名前を 修正してください。

Apache のモジュール API は UNIX と Windows 間では変更されていません。 多くのモジュールは全く変更なし、もしくは簡単な変更により Windows で実行できるようになります。ただし、それ以外の Windows には無い Unix アーキテクチャーの機能に依存したモジュールは動作しません。

モジュールが実際に動作するときは、 二つの方法のどちらかでサーバに追加することができます。まず、Unix と同様にサーバにコンパイルして組み込むことができます。Windows 用の Apache は Unix 用の Apache にある Configure プログラムがありませんので、モジュールのソースファイルを ApacheCore プロジェクトファイルに追加し、シンボルを os\win32\modules.c ファイルに追加する必要があります。

二つ目はモジュールを DLL としてコンパイルする方法です。 DLL は共有ライブラリで、実行時に LoadModule ディレクティブによりサーバに読み込むことができます。これらのモジュール DLL はそのまま配布することが可能で、サーバを再コンパイルすることなく、Windows 用の Apache のすべてのインストールで実行することができます。

モジュール DLL を作成するためには、 モジュールの作成に小さな変更を行なう必要があります。 つまり、モジュールのレコード (これは後で作成されます。 以下を参照してください) が DLL からエクスポートされなければなりません。 これを行なうには、AP_MODULE_DECLARE_DATA (Apache のヘッダファイルで定義されています) をモジュールのモジュールレコード 定義の部分に追加してください。たとえば、モジュールに

module foo_module;

があるとすると、それを次のもので置き換えてください。

module AP_MODULE_DECLARE_DATA foo_module;

Unix 上でもこのモジュールを 変更無しで使い続けられるように、このマクロは Windows 上でのみ効力を持ちます。.DEF ファイルの方を良く知っているという場合は、 代わりにそれを使ってモジュールレコードを エクスポートすることもできます。

さあ、あなたのモジュールの DLL を作成しましょう。これを、 libhttpd.lib 共有ライブラリがコンパイルされたときに作成された ibhttpd.lib エクスポートライブラリとリンクしてください。この時に、 Apache のヘッダファイルが正しい位置にあるように、 コンパイラの設定を変える必要があるかもしれません。 このライブラリはサーバルートの modules ディレクトリにあります。 ビルド環境が正しく設定されるように、既存のモジュール用の .dsp を 取ってくるのが一番良いでしょう。もしくは、あなたの .dsp と コンパイラとリンクのオプションを比較する、というものでも良いです。

これで DLL 版のモジュールが作成されているはずです。 サーバルートの modules ディレクトリにモジュールを置いて、 LoadModule ディレクティブを使って読み込んでください。

LoadFile 指定されたオブジェクトファイルやライブラリをリンクする LoadFile filename [filename] ... サーバ設定ファイル

LoadFile ディレクティブは、サーバが起動されたときや再起動されたときに、 指定されたオブジェクトファイルやライブラリをリンクします。 これはモジュールが動作するために必要になるかもしれない追加の コードを読み込むために使用されます。Filename は絶対パスか、ServerRoot からの相対パスです。

例:

LoadFile libexec/libxmlparse.so
LoadModule オブジェクトファイルやライブラリをリンクし、使用モジュールの リストに追加する LoadModule module filename サーバ設定ファイル

LoadModule ディレクティブは filename というオブジェクトファイルおよびライブラリをリンクし、module という名前のモジュールの構造をアクティブなモジュールのリストに追加します。 Module はファイル中の module 型の外部変数の名前で、モジュールのドキュメントに モジュール識別子として書かれているものです。例 :

LoadModule status_module modules/mod_status.so

これは ServerRoot の modules サブディレクトリから指定された名前の モジュールをロードします。